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すいません、ほぼ日の経営。

すいません、ほぼ日の経営。

2018

最近よく“働き方改革”という言葉を耳にするけれど、それって単純に労働時間を短くすれば解決する問題でもないし、プレミアムフライデーに、いつもと違う週末を楽しむという事でもないと思っています。
星の数ほどある企業の中で、2017年3月、東証ジャスダック市場に上場したおもしろい会社があります。
それが「株式会社ほぼ日」。
1998年に創刊したウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営し、会社全体の売り上げの6割を占める「ほぼ日手帳」や、ギャラリーイベントスペース「TOBICHI」や、企業などと一緒につくる買いものを中心としたイベント「生活のたのしみ展」、古典をテーマとする「ほぼ日の学校」など、人々が集う「場」を創造、「いい時間」を提供するコンテンツを企画、編集、製作、販売している。そんなほぼ日の糸井重里さんが経営について語っている、
“すいません、ほぼ日の経営。”が今回の推薦書です。

ほぼ日でも2018年春から働き方改革を進めているとありその内容がとてもユニーク。
世の中の「働き方改革」は残業時間を減らして社員に支払う給料も減らすケースが多いけれど、ほぼ日では1日8時間労働を7時間に短縮。そして毎週金曜日を「インディペンデント・デイ」として、ひとりで考えたり自由に使ったりする時間に変更し、労働時間を減らしながら、給料のベースを上げる事にしたとありました。
“「働き方改革」を進める中で、「集中して生産性を高めよう」と説明する会社が多いようです。けれど、この「集中する」という言葉はちょっと怪しいと思っています。〜中略〜 ほぼ日では新しい事業の柱となるようなアイデアがいくつも誕生しました。それは集中したからではありません。普段からクリエイティブのクセをつけたり、思いついたことを人に投げかけてキャッチボールをしたりすることから生まれたわけです。「もっといい考えがあるんじゃない?」と繰り返し問い続けることが大事なのであって、それは集中力とは違います。集中したからいい発想が生まれるわけではない。ぼくは一生懸命、そう伝えています。”糸井さんの働き方改革はとても具体的。

採用についての章で、「いい人募集」という形で募集したとありました。
普段仕事をしていても “誰かいい人いない?”みたいな会話をしたことがあると思いますが、ほぼ日が思う“いい人”というのは、“どこか旅行に行こう、遊びに行こうという時に、「あいつも呼ぼうよ」と呼ばれる人で、その「あいつ」が、うちがほしい人だ”と。
“ですから「いい人」には、「すぐにやれそう」という人と、「いますぐにはできないけれど入れた」という人が混じっていて、この人だったらぼくらと一緒になにかをみつけてくれるんじゃないかというポテンシャルを持っている人、とも言えますし、そんな会社でありたい。”と糸井さんは語っている。

本書の中に、大きなベストセラーを出した出版社ではみんなが立ち話をよくするようになるという話が書いてありました。社内で「景気が悪い」といった話ばかりしている会社は、みんなが責任を取らされたり批判されたりすることを気にするから、立ち話をしなくなるそうです。

立ち話をしている会社は景気がいい会社なのかも。そしてそんな無駄話の中に次のアイデアが埋もれているのかもしれません。

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