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なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか

なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか

2018

何かいいアイデアを探している?もしくは、新しい企画を考えなければいけない。
そんなときにオススメしたいのが今回の推薦書〜なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか〜です。

著者の嶋浩一郎さんは毎日本屋に行く理由を「想定外の情報と出会える」からと言います。
情報を得るための手段は、いろいろなものがあります。新聞やテレビ、書籍、雑誌、そして一番多いのはインターネットを利用することかもしれません。探すべき本が分かっているときは、アマゾンなどのネット書店はとても便利ですが、なんとなくおもしろい本や、漠然と新しいキーワードがほしいときにはリアル書店に利があると語られていきます。“売れない本屋と売れる本屋の違い”の中で、書店の棚は、あまりこだわったり、美しくつくったりしようとするとうまくいかない。逆に、売れる本屋さんは未知なる能力を開花させてくれそうな、いろいろな見方ができるようなものになっていることが多いとあって、これは本屋さんに限ったことでない、ポイントだと思いました。こだわりが強すぎると「わかるやつだけわかればいい」となってそれでは不親切だと。

“人は本当に「自分の欲望」を知っているか?”という章に脳科学者の話しとして、人間にはそもそも「欲望」なんてものはないという人がいて、欲望という概念は、自分のした行動をあとから正当化するための理由でしかない。つまり、アイスを食べたかったからアイスを食べたのではなく、アイスを食べたあとに自分はアイスを食べたかったのだと自分に言い聞かせているそうです。他の言い方をすると、すでに欲しいものが分かっている(言語化されている)場合は自分ひとりで探すことができますが、言語化されていない欲望は、誰かから気づかせてもらわないとわからない。
アマゾンなどのネット書店の強みは「欲しいものが見つかる」、リアル書店の強みは「何が欲しかったかわかる」とありこういった理由からもタイトルになっている、新しいアイデアや企画を思いつくには本屋という空間は貴重だと思います。

本書は本の読み方についても教えてくれます。“ゴダール的読書術”には本は全部読む必要なんてないとあり、映画監督のジャンリュックゴダール曰く「映画は15分だけみればわかる」そうで、実際ゴダールは冒頭の15分を見ると、映画館を出て次の映画を見に行っていたといいます。読書においてもこの手法を使って読むことを勧めています。もちろん小説などはなかなかそうもいかないかもしれませんが、印象的な文章がひとつでも見つかれば、その本を読んだ甲斐は十分にあるそうです。

最後に本屋の歩き方・五箇条を。
(1) 本屋に行くのに目的はいらない。
(2) 自分の持っている本を探してみる。
(3) 普段行かないコーナーに行ってみる。
(4) レジ横は見逃さない。
(5) 迷ったら買え。

人間の根本のところに遊びも含めた「幅」がある生活をしていると、そういう時にひょいっと力が出るんじゃないかとはクリエイティブディレクターの佐々木宏さんの言葉ですが、まっすぐ家に帰らないでたまには本屋に寄り道してみませんか?

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