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粋に暮らす言葉

粋に暮らす言葉

2018

関東地方ではグラグラっと地震があったり、2018年もなんだか騒がしい1年になりそうです。
今回はガヤガヤソワソワした日常をしばし忘れ、江戸の風を感じる一冊「粋に暮らす言葉」を推薦したいです。
265年。今のぼくらはたかが戦後70年。あと約200年以上も平和が続いた江戸時代は世界でも類をみない時代だったようです。江戸の人々の生き方、働き方には「便利さ」と引き換えに失ってしまったもの「データ」ばかり気にしていて、忘れてしまったTo Doリストを気づかせてくれます。
江戸の人達に共通しているのは、僕らよりもはるかに楽にいきて、楽に死んでいったのではないかとあり、読むほどに自分の考え方や働き方はややこしいのではないかと考えさせられました。
江戸っ子は「持たない」「出世しない」「悩まない」の三無いが基本姿勢。
背負うものがとても少なく、必要最小限のもので暮らし、ものを持ち過ぎない。
交友関係もごく狭い範囲で少数のたいせつな人達に囲まれて一生を過ごす。
現代人の生活とは真逆なライフスタイルですが、本屋に行けば“シンプルに生きる〇〇”とか断捨離本がベストセラーになっているところを見ると、江戸のライフスタイルから教わる事はとても多いと思います。
大人になるということは、あきらめるというのを知るということであって、「あきらめる」というと絶望とかを想像してしまいますが、そうではなく「まぁ、いい」という「いい」は、「どうでもいい」のいいではなくて、「良しとしよう」の「良し」とあります。「頑張る」という言葉も、もともと「我に張る」の訛りで、他に屈せず我を通すことで、肉片を持った犬が、だれにもとられまいとして鼻にシワを寄せほえる様子をいうらしく、あまり褒められた形相ではないそうです。

「頑張らなくてもいい時代、数字の支配からエスケープできる時代がくればいい」

「情報の荒波に漂う一片の木の葉のようなくらしだから、うっかりおぼれるな、しっかりやりすごせ。けっして頑張るな。ひとから褒められる自分ではなく、自分を褒めたい自分になれ。相対評価ではなく、絶対評価を信じよう。偏差値なんかくそくらえ。自分の頭で考え、自分自身から行動しよう。そして(かなり欲張りなのだけれども)自分以外のひとを守れるくらいのたくましさとゆとりが欲しい。」と著者 杉浦日向子さんは言います。

20世紀は「モノ」の世紀だった。モノは、くらしを便利にし、経済を急成長させた。つぎは、いうまでもなく「ココロ」の世紀だそうです。利害と無縁のゆたかさ。それには手間が必要だそうです。
今、人は物や情報を持ち過ぎて、心も体も生活も肥満状態なんではないでしょうか?
手間を不便と考えるか、充実と考えるか。
そこが、ココロへのドビラをあけるカギなのかもしれません。

本年も、なるべく頑張らないで、いきましょう。

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