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グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

2017

日本人の大半の人は知らないであろう、1960年代にアメリカの西海岸サンフランシスコで生まれたバンド、グレイトフル・デッド。
ビートルズよりストーンズより儲けてしまったバンドの秘密。
それはフリーでシェアでラブ&ビースな21世紀のビジネスモデル。
オバマ大統領から、スティーブ・ジョブズまで、米国トップはみんなグレイトフル・デットから学んでいた!
〜帯文より〜
今回の推薦書“グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ”はまず糸井重里さんのこんな言葉から始まります。

この本は、これまでにない「マーケティングの本」です。マーケティングを好きでない人も、きっとこの本を読んでくれると思うので、言っておきます。マーケティングが、いやな言葉に聞こえるのには、理由があります。それはある種のマーティングが「大衆操作的」なものだと考えられているからです。
「これをこうして、あれをああすれば、みんながこうなるだろう?」という考え方が、大衆操作的でないとは思えません。
でも、「大衆操作的」ではないマーケティングもあるんです。

ぼくがいままでマーケティングに興味が持てなかった理由がこの文章の中にありました。
以前、雑誌の編集をしている友人が最近は雑誌が「これから〇〇が流行る」みたいな特集を組んでも読者には誰も刺さらなくて、その代わりに「スタイリストの〇〇さんのカバンの中」など、スペシャリストや専門家のオススメみたいな特集は人気があると聞いた事がありましたが、このグレイトフル・デッドの音楽(文化)を人々が広げていったプロセスにはモノやコトを広げるヒントが満載です。

グレイトフル•デットは、40年以上前から、ファンのみんなに自分たちの音楽を無料で解放していました。
ツアーの音源は録音OK、著作権だなんだといわずに、自分たちの作品を解放したら、たくさんのファンがついてくれて、コミュニティができて、仕事を手伝ってくれて、結果としてグレイトフル・デッドの音楽活動は、大きな市場になったとあります。でもここで鵜呑みにしてはいけないと思うのですが、生産者でもサービス業でもアーティストでもなんでもかんでも「フリー」だ「シェア」だとやってしまうと食べていけなくなってしまう。音楽や映像は出来高制から定額制へとシフトし、それによって人の耳や目につくことも増えたけれども、小さなレーベルや小さな制作会社は厳しい時代だと聞きます。じゃあどうすればいいのか?ぼくがこの本を読んで再確認したのは“好きなことは、苦労と思わないから結果広がる”という事です。
こんな事を描くと、「自分の好きな事が分からない」とか「好きなことだけじゃ生活できない」とやる前から後ろ向きな考え方になってしまうかもしれませんが、これからは益々ワクワクする事が重要になってくるような気がします。

本書は、ウェブ時代のヒットの根本に「ヒッピーカルチャー」があり1つの例としてインターネットが挙げられます。
そのポイントは「へらへらすること」上昇志向を忘れること。
他人と比較することを止めてみる。かわりに、より気持ちよく、より楽しく、より仲良く、へらへらとやわらかくいる。
上へ上へ、の代わりに、横へ向こうへ前へ後ろへゆらりと動く。
もともとフラットな構造を持つインターネットも、まさにこの精神のたまものだそう。
上を向いてあるくのはいいけれど、上をめざしてばかりいるというのは、どうもちがうみたいです。
©糸井重里さん談

それではみなさん、よいお年を!

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