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IBMの思考とデザイン

IBMの思考とデザイン

Life work

2017

帰路に立つ経営者、
スタートアップや新規事業に関わるビジネスパーソン、
チームにデザインの思考を取り入れたいマネージャー、
時代の半歩先を捉える未来のデザイナーのための必読書。
〜帯文より〜

となにやら気になる帯文に誘われた今回の推薦書は“IBMの思考とデザイン”です。

IBM(International Business Machines)の初代会長トーマス・J・ワトソン・シニアは「われわれが抱えている問題は、十分に考えないこと、知識は思考の結果であり、思考はビジネスの分野に問わず成功の基礎をつくる」という理念から、“THINK(考えよ)”というスローガンを社内に掲げます。このとき社員に配った手帳にはTHINKという文字を刻印し、この手帳は“THINK PAD”とも呼ばれ、のちにノートブックPCのブランド名のヒントになっていきます。
IBMは製品単体にフォーカスした「モノ(コンピューター)」中心のデザインから、ユーザーの総合的な体験を考慮した「コト(ユーザーエクスペリエンス)」中心のデザインへ。そして近年ではIBMのデザイン思考ワトソン(IBMが開発した人工知能)を活用したコグニティブビジネス(与えられた情報を処理する単なる機械ではなく、人間のように、自ら理解・推論・学習するシステムの提供)へと“デザイン”を武器にして世界をリードし続けています。

ちょっと前置きが長くなりましたここからが本題です。
“デザイン(Design)”とはいったいどういう意味なのか?
僕は「デザイナーが色や形を整理、レイアウトしたもの」というイメージを持っていましたが、
本来の意味は、「従来の記号(sign)を否定、分解(de)すること」つまり、デザイン(design)とは形のないもの「記号(sign)」に意味を与えて「形をつくる」ことであり「否定、分解(de)」は現状を肯定しない視点(思考)を持つことで、
問題を解決したり、新しい提案をするためにデザイン思考を役立てる事が大切だと本書で語られています。

IBMは”Good Design is Good Business”の思想のもと、ポール・ランド(abc,IBM,Next社のロゴで有名)、チャールズ・イームズ(イームズ•ハウスの建造物やパワーズ・オブ・テンなどの映像作品で有名)など数々のデザイナーを社外コンサルタントとして採用していきます。中でもリチャード・サッパー(ThinkPad、照明器具のTizioが有名)は「思考」と「デザイン」を実践した人で、長く使ってもらえるデザイン、飽きのこないデザインを心掛けていく中で、「自然は飽きないではないか」ということに気づいたそうです。
これは一見あたり前のようですが、自然はなぜ飽きないのか?それは自然はつねに動いているからで、
空も海も森もゆっくりと、時に激しく、止まることなく動いている。自然、すなわち動いているものは飽きないのではないかとサッパーは仮定し、彼の作り出すプロダクトにはユーザーの視点に立って、使う人のストーリーを考慮した作品を多く残しています。
日々さまざまなプロジェクトやワークフローで行き詰まった時、“デザイン”という視点で考えていくと何か新しい解決方法や提案が見えてくるかもしれません。

最後に新しい商品やサービスを生み出すヒントになる “目標の丘”という考え方を。
それは、Who,What,Wowの3つの要素で、Whoはターゲットとするユーザー、Whatはそのユーザーができるようになること、Wowは「心を動かすモノ・コト」だそうです。
詳しい内容についてはぜひ本を手にとってみてください!

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