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Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

Life work

2017

先日のiPhoneXの発表に久しぶりに攻めのアップルを感じた。
これだけモノが溢れる時代に、アップルのプロダクトにはいつもワクワクさせられてしまう自分がいる。なぜだろう?今回の推薦書は、スティーブ・ジョブズのもと伝説の「Think Different」キャンペーンにたずさわり、iMacを命名したクリエイティブ・ディレクターの体験談。
  
本書はこんなエピソードからはじまる。
アップル社でパッケージデザインを手がけるチームが、スティーブジョブズへのプレゼンを終えて戻って来た。彼らの表情がその結果を物語っていた。ジョブズが彼らの仕事にノーと言った理由は、創造的な努力が足りなかったのではなく、プロジェクトの進め方がまずかったこと。リーダーは、ひとつの製品にふたつのパッケージ案を作らせた事だった。ジョブズはそれを無能な人間がすることだと考えた。「くっつけてしまえ」と彼は言った。「ひとつの製品に箱はひとつだろう」。箱の第二案は作ってはいけなかった。ジョブズに言わせれば、それは単にアイデアをその本質まで凝縮できなかった言い訳に過ぎない。たしかにその方が簡単で、会議も早く終わり、何よりよいものができる。
  
本書にすばらしい会議の実践法というのがある。
1.出席者は最小限にする。
2.30分以上続くときは退席する。
3.会議で使った時間を埋め合わせるべく、その日に何か生産的なことをする。
  
またアップルではマーケティングを数字やデータに頼らない文化があり、広告もフォーカスグループ(モノやサービスの開発過程で、顧客からの情報を収集するために集められたグループ)によるテストをかけたことがないのだという。

ジョブズはこんな言葉を残している。
「フォーカスグループによって製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ。」「消費者に何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。完成するころには、彼らは新しいものを欲しがるだろう。」
  
ここでシンプルな疑問がわいてくる。
シンプルな考え方がすばらしい結果を出しているのになぜ他の企業は同じように成功できないのか?それは、簡単ではないからだと著者は語っている。人間はシンプルを好む。しかし私たちのビジネスや人生はますます複雑化して、シンプルなものは簡単にみつからなくなっている。アップルが抱くシンプルさへの愛情は、スティーブジョブズの心の中から始まった事だが、今やアップルのDNAとなっている。そして世の中が複雑になればなるほど、アップルの価値は高まっていくのかもしれない。
  
あぁ、iPhonexほしいなぁ…

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